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毎年バレンタインに何をしているのか

レコード、カセット、CD、そして媒体が混沌とする現代と、横浜で音楽を販売し文化の一端を担ってきた老舗レコードショップ。
タチバナレコードは時代とともに変化したり、守ったり(このバランスが絶妙かつ凄まじい)買い取って販売し音楽と向き合ってきた。
その中で気づいた”何が大事なのか”それを体現すべく町外れのレコードショップで年に数回ライブイベントを行なっている。
明日はバレンタイン。僕はバレンタイン担当として毎年ここで演奏会をやらせてもらっている。
過去、タケル、チャンミカ、ジェットウォン、矢野絢子、とお送りしたこのパーティーは今年新しいチェレンジを行う。

タチバナレコードの主力商品は昭和歌謡(見るだけでタイムスリップできるほど)とクラシック。
あれ?俺の周りにも似たような響きがあったなぁ、、、

あ!!!

流しの健吾と薄井さん!!

今年はとうとうFitしよう、タチバナレコードとFitしよう。

流しが歌謡曲を歌い、ギターとチェロがクラシックを弾く。
そんなバレンタインがこのレコードショップのイベントとして行われる必然性がもたらす芸術の日常性。

これをお届けしよう!

思いついたら吉日、すぐさまみんなを集め今年はこれで行くぞと伝えると僕は特訓の日々に入った。正月明けてからずっとこれだ。

胸を張る事ではないが、今日まで楽譜や決められた音を演奏するというクラシックなどに準ずる基本をないがしろにしてやってきた。
ないがしろにしてる自分のスタンスをかっこいいだろうと見せつける事でやってきた。

自分でもわかってきた誤魔化しの限界、音楽の深みへの扉の鍵をここで手に入れる必要があるとぼくは小学生が読むようなドレミファソラシドの音符を読むところからはじめ、いまピアノの発表会で子供達が弾くような曲を36歳にして血眼になって練習をしている。この曲をかっこよく好き勝手弾くことなど半寝の片手でできるが、これを間違えずに弾くということは1ヶ月睡眠を削ってもまだ成らず。

本番は明日だ。

あとは野となれ山となれ。

野にはギター担いで暖簾をくぐり借金返済まで成した流しのケンゴ

山の頂には、長年親友として僕を支えてくれたチェロ奏者の薄井信介が今回ばかりは切り捨て御免とチェロを鞘から抜き本気の立会いの形相だ。

賢明な皆様にはもうお分かりの事だろうが明日わたしを救うのは、皆様の応援でしかない。

心配しないで大丈夫。

チャージは無いし投げ銭だからお金はそんなに必要ない。
時間だって20時スタートだし前半はケンゴの流しだから遅れてきても大丈夫。
田園都市線で青葉台駅までくればあとはバスさ。
迷う事ないよ連れて行ってくれるから。
予約もいらないしね。

とにかくもうみんなの応援が頼りだ。

上手くいけば、もし上手くいけば

流しの歌に心ほがらかになり
僕らの演奏に音楽の感動を覚え
いい気になれば知る人ぞ知る僕たちのヒットソングを楽器を置いて歌いだすよ。

だからみんな遊びにきてね。気楽にさ。
待ってるよベイベー。

なんでこんな話し方してんのって?

そりゃあベイベー、明日はバレンタインだからさ。

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中古レコードのタチバナ
〒227-0033 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町561-1

田園都市線「青葉台駅」バスターミナル2番乗場
東急バス「鴨志田団地」または「循環・寺家町方面 鴨志田団地経由」で「中谷都」下車