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ワンマンライブ開催決定 (月見ル15周年を祝し)

「今年さぁ、15周年なんだよ。」

タカハシコーキ(月見ル君想フ 店長)に言われ、返した言葉は「じゃあ、ワンマンやるわ」

彼とは、一つ年上だけど入店したのは俺より遅く後輩という、勤務先あるあるな曖昧かつうやむやないい関係だ。
キッチン/バーカウンターのアルバイトで入ってきた新人の彼は、よくわからないヨーロッパの料理を勝手に賄いで出したりする
”こいつダメかも”感満載の優しい変な男だった。

あ、ご存知ない方もいらっしゃるかと思いますが、『青山 月見ル君想フ』は僕が若かりし頃に切り盛りしていたお店であり、東京と音楽を学び今に続く人間関係を築いたライブハウスです。当時に関しては数々の悪名や悪事の印象の強い方も多いかとは思いますがここでは伏せます。紆余曲折あり店の業務を段々と離れ瘋癲の度合いを増し今に至ります。

で、そのダメそうな新人くんが店長になりもう数年。今では店の名物企画となったパラシュートセッションをはじめ海外アーティストの招聘など国内でも知られるイベンターとなった彼が仕掛けた罠がこの巧妙な一言

「今年さぁ、15周年なんだよ。」

気の抜けた僕の心の隙間を狙った実に小賢しい一手だった。
年間に数度とない特別な一夜であるワンマンライブ、そんなもの本人はガムシャラに成功させなければいけなくなるので、店からすると一番儲かる可能性が高くコケるリスクも少ない最高の案件な訳。
「やってよ」などと説き伏せてしまえば責任の一端を店も担うのだがこの男は”ただそれだけ”を告げた。

歩く起爆装置こと俺がメモリアルな日に何もしない訳がないという読み
去年の映画祭を終えて大きなイベントの予定がないこと
報いきれてない過去の幾多の悪事への恩義
その話をした日のライブ内容に手応えを感じ前向きな気持ちに満ちた終演後というタイミング

全てが完璧だった!
ワンマンライブをやると言わせる罠を張るには100点の状況だ!
実に小賢しい!!!
しかし!!
それを 『あ、こいつダメかも感満載の新人くん』に教えたのは何を隠そうあの日の俺だ!!

クソ!
抜いた刃で飼い犬に寝首を搔かれたミイラ取りが放つブーメランが鳴らす空気音のフォンフォンが因果応報に聞こえるような気持ちだ!
どういう意味だ!
とにかく!

返す言葉は 「じゃあワンマンやるわ」 !
それしかなかった「じゃあワンマンやるわ」 !
逃れられない 「じゃあワンマンやるわ」 !

そうだ!!!

おまえら!!!

久しぶりに言うぞ!!!

俺のためにバストを尽くせ!!

ちぃがぁぁぁぁぁぁう!!! 普通に打ち間違えたぁぁぁ!!!!

おまえら!!!

俺のためにべストを尽くせ!!

ワンマンライブだぁぁぁ!!!!

ご予約はこちらからご連絡くださいませ

こちらでカジュアルにメールいただいても結構です

10/10(木) @ 青山 月見ル君想フ
月見ル15周年記念 さいとうりょうじワンマンライブ 「サンキュー青山」

OPEN 19:00 / START 20:00
CHARGE 3000円(+1d)

■MEMBER

福森康(dr) / 小寺良太(dr) / 馬場智也(dr)
ヤマザキタケル(key) / Kayo(gt) / 池田拓真(gt)
流しのケンゴ(ba) / 梅田誠志(ba) / 松本将太(ba)