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P.O.P 3rd アルバム「いつもSTREET」発売

今日、P.O.Pのアルバムがやっと発売した。前作2015年から3年半、長かった。
思えば前作のリリパの代官山UNITが終わったくらいから小さな違和感や誤差が積もっていってて、ていうか1stから2ndまではほぼ同時期の二枚組みたいなもんであそこまででスタートダッシュだったから、要はスタートダッシュorビギナーズラックの魔法が解けて、普通の若いバンドマンが乗り越えるような事に遭遇しただけかもしれないが、とにかくあの後から
双子という血縁、俺という唯我独尊、馬場やタカシの私生活に、タケルの才能の世間バレ、流しのおっさんの生活苦、スタンプやライムベリーをはじめとするプロデュースに、各種TVやCMの仕事、余りにも多くの知り合った人たちや、思ったようにならなかったセカンドアルバムへの自戒、そういった様々な事柄の中で、きっと一番大事だったはずの

“ただの友達同士フザけてる”

状況が少しずつ変わっていって なんだか全体的なチューニングが合わず
それでもなんとか麻雀の力で仲睦まじくどうにかしてたんだけど、やっぱグループって意味ではなんとなくどこに向かうかフワッとしちゃって。
で、今、
やっと普通、いつも通り に着地した感があるなと。

アルバムをそんな感情論やエモさで作れるほど若くはないので、もちろん作った経緯は作為的なものや資財のタイミングを十分に含むが
それでも出るべきして、今、出た感じもする。

別にこんなことで皆様の心に訴えかけようとも微塵も思ってないが
途中正直、次のアルバムは俺が作らないかもな。とも思ってた。
ナントカビーツみたいな人がやりゃいんじゃねえかとか普通に言ってたし。
でも、気づいた時にはこのアルバムはいつも通り、俺の実力と労力をもって俺が作り上げていた。
あのビールを飲んでふざけているだけの双子のすごいところはこういう風に花を開く。あいつらは今がどうあれ状況が整うのを待てる。
改善を求め悪手を切る事なくボーっと待てる。さながら家康のように。
だからこそこの作品は俺のトラックメイクを筆頭に数多くの演奏家のプレイを持って皆で作る事が出来たと思う。
誰も置いて行かず。ひとつずつ。

俺の視点の物言いでよけりゃ
俺が大人になる事を、やる気が出る事を、再びP.O.Pというハードディスクを開く事を
労働のリーダーである俺が、映画館を借りタイに行きドラマを作りトラブルを起こし続けるのを横目に
彼らが信じたのかどうかは知らないが実際待ってくれたから出来た作品だ。

ウイニングイレブンが本当に忙しい。日々欧州で繰り広げられる熱戦の結果がゲームパラメータと連動するから本当に手が離せない。
だからこの機を逃すと書かなそうなので、作者として曲の紹介を書く。暇つぶしにでもなれば本望だ。
あ、ラップに関しては双子にでも聞いてほしい。おれはラップの事はよくわからないんだ。
おれが憧れたhiphopはMadlibでありJDillaだから。

1.FRESH にSTEP
今作で、いち早く世に出たシングル。ぶっちゃけあのときBRUNOMARSの24Kがブームのピークで悔しくてね。いやこれ横浜で生まれ育った俺が聞いてきた音楽だよ。俺作れるよって。bostonの敏腕プロデューサー Yuki Kanesaka (チビユキ、monolog) と共作して彼の得意なブギーをふんだんに入れてもらって。これ作った時は興奮したなー。管は、僕の公私共に尊敬止まない ジェットウォンこと黄啓傑と首藤晃志の最強おじさんコンビで。とにかくいつ見てもMVがすごいよ。絶対1曲目だった。

2.YOU COULD BE MINE
路地のピアノに続く俺のオリジナルソング転用シリーズ。エローい曲でこういうの個人的に大好き。タイの友人で80’s AOR作らせたら世界でも屈指の天才 Polycatとアレンジをしてバンコクでレコーディングした曲。東南アジアのエロさと完全にマッチしたトラックを彩る圧倒的なコーラスは、旧知の友で赤信号渡り隊のメンバーで日本を代表する大作曲家でありアーティストの佐伯ユウスケの文字通り友情参加である。

3.ごめんねソーリー
ジャニーズのすっごい有名な人のシングル候補で作ったんだけど通らなくてwww
クソかっこいいから、そもそも誰かにってより自分たちでやろうと。
はっきりとリード曲。最新のMVも素晴らしいのでぜひ見てみて。

4.東京チューインガムブラザーズ
RHYMEBERRYに提供した曲のセルフカバー。先日惜しくも解散を発表した彼女たち(この件に関しては後日ゆっくり書けたらと思ってます)にはじめて作ったのがこの曲で。自分としても新機軸だったし、双子としても初のアイドルプロデュースという事で力入れた覚えがある。このおじさんverの凄いところは2番のラップで山手線駅名ラップが彼女たちのと逆回りに回るところ。改めてハクシュウ天才だと思います。

5.Beer like making love
Funk! とにかくFunk! 長年の仲間であり日本屈指のBlackMusic演奏家の 福森康(Dr) MAKO-T(Key)とPrinceばりにタイトなファンク。一切緩くないファンク。レアグルーブやバイブスなんて言葉に甘えない、ただただ技術の高い演奏力を礎にしたFunk。楽器下手な奴には無理。

6.Yes or No
OXゲームをライブ中にやりたいって行って作ったんだけど、特筆すべきはサビを歌っているのがマネージャーの酒井さん(菅波ひろみのお弟子さん!)とヤマザキタケルである事。特にタケルは今作唯一の参加がVocalと言う事になった。熱々小籠包先生が鋭意MV制作中。

7.夜夜夜
双子のソロ曲。もともとずっと双子以外のメンバーでやってたCHATTERBOXってHIPHOPバンドがあって、まぁあればバンドって言うより悪態をつくだけの素行の悪い郎党、徒党の類ではあったが、それでやってた曲をリメイク。メンバーそのままP.O.Pにスライドした事もあって曲だけじゃなくショーのネタとかは思えばあの時にやってたものを結構そのままやってる

8.マルシア
マッサンのLUCIAのオマージュでマルシアを作りたい。って言うオーダーが兄からあって。JoeみたいなSexyな曲を作ってみました。
これも康とMAKO-T。Rec当時オートワウを買って使いたかった感がよくわかるテイク。

9.Kiss me
2017年にMVがVR分野で色んな賞を取りまくって話題になったあの曲です。

10.SUMMER BACK AGAIN
これまた別のジャニーズのすっごい有名な人のシングル候補で作ったんだけど通らなくて!!!(怒)
清野(Key) ゆかこ(Ba) 馬場(Dr)というほぼSoupnoteチームで。

11.面白いぜ
康のダチーチーチーやばくね?

12.みんなインダハウス
ガチで四つ打ち作った。俺ハウスのこう言うところが好きって言うところを集めた。まじおしゃれ。今作でも自分の満足度高いトラック。
あと間奏の双子の会話よーく聞いてください。何が起きてるか気づけたら倍おもしろいと思います。

13.Youngman
同年代にしかわからない世紀末前後に生きながら僕たちは何も残せなかったかもしれないと言う絶妙な歌なんだけどおじさん泣いちゃう。

14.もっともっとP.O.P
すごくバカな曲

15.ピー
伝わりましたかね?

筆の熱量がここまで目に見えるレビューも古今東西探してもなかなか無いと思うよ!!!