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渦の中

自分を取り巻く状況を
Twitterのタイムラインが表していて
つくづくシステムとは興味深いと思うのですが
身の回りで様々なことが起こっています。
その中から2つの出来事に関して整理の意味も含め書こうと思います。
まず

岩崎太整の日本アカデミー優秀音楽賞授賞。

昨日この報をTheCubesの本番直前に受けた時
彼の才能と苦悩の一部になれたことに幾多の感情と喜びが溢れ
直後の本番で彼の音楽の一部になることに得体の知れぬ興奮が沸きました。
この授賞したモテキの音楽には、ぼくも1つ
渾身のチョーキングを入れさせて頂いておりますが
偏に太整の才能と努力の結果だと思います。
TheCubesというバンド
飽きっぽいオレが、実質随分前に飽きてる上で
辞めずに続けているのは
岩崎太整の音楽が仕掛けている罠にはまっているからです。
彼の作る音楽は
精巧に美しく作り上げられた鍵のない檻です。
出るも入るも自由なそこに居続けてしまう罠にかかっています。
檻をどんな汚そうがチェーンソーを当てようが
「まー、別にいっかな、それでも」
と言われながら、そこに居続けるのです。
太整おめでとう。
これからも
アカデミー賞すら帰り道に忘れてきそうなあなたの作品の一部であり続けたいと思います。
そして
やっと本日発表されました、SUNABAの解体。
SUNABAとは約半年、一緒に作品とワンマンに向かう全てを作ってきました。
そこから派生してwebにプロフィールを載せてもらったり、新譜のジャケットetcにクレジットしてもらったりしましたが、厳密に言うとメンバーではないので
今回の解体に関しての話し合い、決断に僕は入っていません。
この仕事を始めて出会ったSUNABAという音楽を
一時期すごく聞いていたときがあります。
言いたかった事、聞きたかった事
おれが思う、20代、30代としての大人の言葉がそこにはありました。
大人というのは
世間と自分の間にある溝に折り合いをつけてきた数だと思うと
SUNABAの音楽はそれを含んでいるから好きだと
いつかadoさんに言った日を思い出しました。
歌はなくなりません。
作品はそこにあるし在庫もあるでしょう。
HDD、プレイヤー、CDとして消去する方が物理的にも難しいでしょう。
関われた事を嬉しく思います。
また、どうにも一日の締まりが悪いと思ったら
みんなでらららいしましょう。
他にも沢山の事が動いています。2012年の予兆でしょうか。
配分されたキャパシティーの限りは皆同じでしょう。
圧縮クオリティを上げて処理をしていく毎日です。
個人として、やはり
アートを掲げる気にはなれないし
表現なんて魔法使いみたいな事が出来てるとも思えませんが
ミュージシャンとして音を出すという事
一音ひとつひとつ磨いていく事に
日々を重ねたいと思います。
流れる渦のその中で。