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路地のピアノ / P.O.P feat.さいとうりょうじ

この冬発売のP.O.P 2ndAlbumに収録する <路地のピアノ> のPVが発表されました。
昨年冬にリリースした配信限定EP “冬空と歌声はきれいなほうがいい”にも収録しましたが
元々は、僕の以前からのオリジナルソングで、ある日ライブで歌っているのを聞いた(弟)伯周が
ラップ足してP.O.Pでやりたいと言い、人目にさらされることとなった、とある日の生活です。

とても静かな街の小さな部屋の話で
その部屋のベランダから見える、目の前のマンションの廊下の柵の影が
西日でピアノに見えたよ
というそういう歌です。

レコーディングで2mixを聞きながらこんな素敵な形に昇華したのなら もう色々よかったとしよう
と身勝手なことを考えていました。
個人的にひとつ何か腑に落ちたというところでしょうか。

そして、今回 スタッフ、監督、女優、俳優 プロの力で更に美化され可視化されたこの映像作品を見た時に
この曲はもう俺のストーリーではなくなったんだ
と思いました。

双子のラップ タケルのピアノ 映像のストーリー 表情
それらによって、横浜のはずれの私生活は形を変え僕の元から飛び立っていったのです。
見知らぬ誰かのストーリーになりえる普遍性と匿名性を持って。

なにせ色も演技も全てが素晴らしい映像作品だと思います。
箒みたいに突っ立ってるだけの大根役者すら料理してくれました。

たくさんの人に見てもらいたいと思います。
きっと誰かの嘘や弱音のカサブタを剥がして酸を撫でるような効能があるはずです。