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2018/6/21 update

「My Sweet Allergy」

花粉症になったのは小学4年生の時。
校庭でサッカーしてたら目が痒くなってきて洗っても洗ってもダメで怖くなって先に帰ってさ
ばあさんと漢方薬局に行ったんだけど解決しなくて小児科連れてかれて血液検査したの
あとは近所の寿司屋の光物、居酒屋のバイトでやらされた海苔絞り、この辺が赤くなってダメで
20代中盤になってからは体のあちこちに出たりしてステロイドとは大体友達
乗り物酔いもするし、男と同部屋で寝たりするのも生理的に無理だし、嫌いな人の前でちゃんと笑顔でいれなかったり
デリケートだ、ナイーブだ、面倒臭い、うざい…
色々言われながら、アレルギーぽいものと仲良く暮らしてきた30余年

その中でも今年はひどかった

なんせ前にも書いたけど呼吸不全までいっちゃった訳だから
んで息を止めながら何してたかっていう話なんですけど

新作つくってたの。ニューアルバム。俺の。誰にも頼まれてないのに。バカみたいに。死にそうになりながら。

前作ソロの1stアルバムを作ってから2年、やっと完成した2ndがね

まさに今日届いたの。西濃運輸で。ヤマトでも佐川でもなく西濃で。作風を表すような渋さでお届けに来たよ西濃。
段ボールが10箱も届いて、あれ?紙ジャケにしたのになんでこんなあんだろうって思って開けたらそうだった
デジパックにしたんだったわ。

夢だったんだよねデジパック。洋楽のいけてるアルバムが2000年代初頭軒並デジパックでさ。
スティービーワンダーの再発とかも全部デジパックだったのよ。

前回のアルバムは必要以上に自己演出した作品だったと今は思う
HIPHOPクリエイター、キーボーディスト、作曲家 その側面が アーティスト俺より認知されてて
ちょっとオーバーに 俺はギタリストだ 俺はロックだ 俺はこんな男なのだ 俺がさいとうりょうじだ!
と言いすぎたアルバムだった。自分的に。近しい何人かも同じ感想を言った。
愛情の嵐とか
俺という ブルースギタリストが仕事でやってきたBLACKMUSICと両立するとこんなことができるんだぞ!
なんて虚勢満載の曲で、俺かと言われたら分からないという二年間だった。

(音楽であるから誰かが気に入ってそこにだけ存在価値があればいいので、気に入ってくれてる人にはなんの問題もないし寧ろありがとう)
(アルバム自体もロックなんて過去全ての名作がその時の虚勢で作られているから1stの価値に関わる話ではないし寧ろもっと買われろ聞かれろ
)

で、なんか悔しくてね
自分を表現して自分らしい音楽活動を手に入れるためにいい歳して作ったCDですら虚勢をはった自分に
いまだ弱いとこすら曝け出せないのかと

肩書きだけは作曲家だプロデューサーだと言われて、アーティストには
「弱い自分すらもさらけだせ」 「魂をこめろ」 「なんのためにそこにいるんだ」 「うんこ見せるつもりで歌え」 「弁当は何にする?」 「夜ご飯は何にする?」 「休憩しない?」 「一回昼寝挟みましょう」

なんて偉そうに言ってるのに自分は何もさらけだせずに爆音でチョーキングしてんのかと思ったら恥ずかしくなって

あぁ、次のアルバムはあーしよう
エリックカズやキャロルキングやトムウェイツやノラジョーンズやエイモスリーやジェシーハリスやジェイムステイラーやリッキーリージョーンズみたいな曰くUSのSSWと呼ばれる僕が愛してやまないあーいうものにしよう、あと90年代の誇りとしての少しの織田哲郎を入れようと
思った。

でも個人自営業の自転車操業、売上なんかすぐに使っちゃうんだから全然作れなくて
気持ちだけが充満してくんだけど1stもバカ売れして予算を貯めれるわけもなく時間だけ過ぎてて
で、今年ね ちゃんとしろ自分と奮い立たせて ワンマンライブを重ね 全力で嘯きはじめたの 後先考えず着手して
途中ダメかなー、早かったかなー、工場に金払わないとこないよなーとか色々なハードルを飛びながら

まだ馬鹿みたいに力を貸してくれる素晴らしい仲間たちと馬鹿みたいにお金を使わせてくれるP.O.P(株式会社インダハウス)のおかげでやっと今日

届いたんだよ!!

西濃運輸で!

アンサンブル、ピッチ修正、ミックス、マスタリング、コンプレッサー 仕事で日々使う懐刀に頼らず
素手で殴り合いしてボロクソに負けて傷だらけ みたいにしか歌えなかったアルバムだけど
だれがなんていうかわかんないんだけど

なんかこれでいいかなって思ってる

今 西濃運輸が届けたこれを聞きながら

なんかこれでいいかなって

最高でも傑作でも革新的でも無いと思う
売れるかなんて真逆のジャンルだと思う

でも
俺の一番好きなさいとうりょうじという作曲家が曲を作って
俺の一番好きなさいとうりょうじというギタリストがギターを弾いて
俺の一番嫌いなさいとうりょうじというボーカルが歌を歌う

これで別にとりあえずいいなと思った
音楽なんて 別にとりあえず でちょうどいいなとも思った

作ってよかった 今はとりあえずそんな気持ち。

なげえな文章が
MCだったら60分くらいたってるぞこれ
なんか目痒いわ

外界からの様々に対抗する為の免疫反応が過剰に出てしまうのがアレルギーなのだとしたら
夢、ネット、現実、日本、アメリカ、ポップス、流行、ロックンロール、大人、子供、女、金、暴力、ポテチ、アルフォート、野菜、自然、
そういうようなモノたちへの有り余る反応がこの10曲なのかもしれない

ぶっとばされたくなかったら 全員 2500円 握りしめて俺の前に半年以内に集合

珠玉の10曲は2500円。先行販売はライブ会場で。遠方の方は各種コミュニケーションツールでご連絡ください。


さいとうりょうじ / 「My Sweet Allergy」

1 フリテンルーザー
2 リバーサイド
3 Letter
4 飛べないスケートボード(feat.MIRI)
5 17
6 めまい
7 見透かされないように
8 溺れる射手座
9 不良少年の唄
10 ロックンロールアメリカ

さいとうりょうじ vocal/guitar/keyboard
小寺良太 (moke(s))(ex.椿屋四重奏) drums
梅田誠志 (MORE THE MAN) bass
Kayo chorus
中津マオ chorus
ヤマザキタケル piano
MIRI(RHYMEBERRY) rap
首藤晃志 (TASTE OF TIME/CENTRAL)sax

山本創 recording engineer
関野純一 recording engineer
tuko mixing/mastering
はじスタ recording studio
sound studio Hill’s Style recording studio
市田有紀 photography
永楽雅也 design

all songs written and produced by さいとうりょうじ / SAITO RYOJI