さいとうりょうじ Official Website

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2015/12/8 update

たのしいことばかりありますように <音楽的説明>

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1.さいはなげられた
これは伯周が発案してきた双子で言葉遊びシリーズ。「別々の言葉を言ってるんだけど交互になると別の言葉になるの!」
って言いだした時、即座にそんなん無理と思った。実際誰が思いつこうそんなもの。しかし彼は軽々とやってのけた。サブカル王子ここにあり。弟天才説を強固にした事例だった。

2.Watch me
サビは双子が昔やっていたバンドの曲から。レコーディング序盤に兄が<この曲two of us進行でやりたい>と言った。two of us 進行というのはミュージシャン用語で、just the two of usという楽曲のコード進行の事。(他にはラビンユー進行とかそういう職業言葉は幾つか存在する)おれのPCで幾つかのデモverを作るうちにこの曲は多くの人に届くように作ろう。と決めた。
イントロのサイン波 / でかすぎるキックの打込ビート(n’dambiというneosoul重要人物から拝借) / サビから生のツインドラム(現Dr馬場と旧Dr北原健太郎)/ オケヒ / fender Rhodes / Auto Tune / 女性コーラス / 分厚いハーモニー / メロディアスなsax / ラストにかけて畳み込むブラス / ベースのオクターブ奏法 /くだらないと笑い飛ばせるほど普遍的な恋愛詞
僕は普遍的なラブソングという何の変哲も無いカレーライスに”味の素もマヨネーズも食べるラー油も全て”かけた。元も子もない料理になる恐れがあった。でもそうはならなかった。原曲の芯が俺が思ったより強かった。人生で作った曲で一番人に聞かれた曲。

3.煩悩センキュー
ある日買ったジャイルスピーターソンのコンピmixのなかから1グルーブ拝借しまして基本構成を。P.O.Pの強みである既存のブラックミュージックに則らないトラックの中、一曲くらい真っ向からネオソウルのグルーヴをやることが必要だろうと作曲。結構ざっくりとした分数コードが並ぶので実際弾くとボイシング一つで壊れやすくなる。後半の展開部分で僕ら平成初期世代なら誰もがリコーダーで吹いた社会的有名楽曲をオマージュ。

4.フインキーワード
2013年かなヒトミトイ(一十三十一)がCITYPOP路線で名曲をドロップしまくるようになった。それは杏里や角松敏生の時代感をPPPとか神奈川の悪い先輩達のメロウウェッサイチームとパッケージしなおすという圧倒的に魅力的なディレクションで行われ僕もすぐさまにどハマりした。(ちなみにこの一連の動きを一番最初にキャッチしておれに教えたのはタカシ。タカシはああ見えて音楽に対してメンバー随一の知識や選球眼を持つ)この曲はそのヒトミトイの感じを前面に押し出して作ったトラック。ギターソロはTUBEだけど。

5.interlude by baba
インタールードをメンバー各自で作るという宿題に対して馬場はやはりドラムを叩くしかなく。新垣結衣のくだりを思いついた時、夜中双子と三人で腹抱えて爆笑したのを思い出した。

6.夢で遊びたい feat.Small Circle of Friends
スモサ先輩とのコラボ作。ややこしいけど、バンドでインストセッションをまずレコーディング(題名ややこしいファンクと称されマジでムズかった)、その大容量のデータをスモサ先輩に渡して跡形もなくバラバラになり再構築されたのがこの屈強なhiphop。アズマさんのこのトラックの感じは憧れちゃうhiphopの質感をもっている。

7.Don’t think.BEER!
daftpunk x pharell x nile rodgers “Get Lucky” 2014のグラミーでは、stevie wonder や omar hakimとの共演の動画が話題になりsnsを占拠したあの”Get Lucky” その雰囲気をフンダンに借りて作曲。今更言う必要あったのかなこれ。他にもDiscoクラシックからの借り物多数。

8. 涙
これは以前からずーっとピーオーピーでやってる曲。なので俺は作ってない。このレコーディングに際しイントロ、アウトロ、サビのコード進行や中間部など全体的にゴスペル要素を強めて再アレンジ。中間部で美しいピアノを弾いたのだがこれは本当に二度と弾けない。

9.interlude by Naoki
TM stevensみたいだよね。この曲。

10. ショータイム feat.TAKESHI NAKATSUKA
中塚さんと太整が作曲してシングルとしてリリースしていたもの。この二人は俺と違って”神は細部に宿る”タイプの作家なんだけど、ローズの音色が何個も違うとかなんか色々やっててすげえなと思う。自分じゃめんどくさくてやらないこんなこと。

11.みんな滅亡の夜
これはもうグラスパー。とにかくロバートグラスパー。F分のGが肝。このピアノもおれが弾いてるけどもう二度と弾けなそうなテイク。涙も滅亡も、ピアノの録音は生ピアノでなくシンセで行っている。”ヤマハのワークステーションシンセ”と”Reasonのソフトシンセ”をMIDIで制御し、2つのピアノ音色を重ねることでシンセピアノに聞こえないピアノ音を作った。

12.門 to the 門
バンドでやるHIPHOPっていうのはどうしてもTHE ROOTSをはじめとする東海岸のjazzy系によることが多いんだけど、そうでなく普通にhiphopを網羅したいという意図もありエミネムみたいなドhiphopを作成。中間部のブレイクで出てくる猫の鳴き声は猫ではなく タカシの猫のモノマネ。

13.interlude by Takashi
こいつは親友であり本当に天才で。元々は彼が発案した下ネタボイパってのがあって、”ブス=kick” “チンポ=hihat” “ケツ=snare”といった下ネタでドラムに聞こえる音を作りビートを刻むという、革命的な発明および鉄板芸なのだが、さすがにそれは収録できないという事で作ってきたクリーンな代替案。MV必見。

14.舐めアイデンティティ
今作の数少ないサンプリングトラック。通常MPCなどを使ってサンプリングしてトラックを作るという手段はhiphopにおいて常套手段なだが僕らはバンドということもありあまりやらない。これはむ全然覚えてないけど”BRUNO MARS”のtresureとか”sarah vaughan”のストリングスとかを引っ張ってきた気もする。なんだったっけなー。

15.中学生日記 feat.BIKKE(TOKYO No.1 SOUL SET)
バンドでロックを録ろう。恥ずかしげもなくレッチリ作ろう。と、REC日の早朝9時から上半身裸でギタートリオを録った。何故に裸かは分からないが空気感をパッケージするRECという作業ではこのような雰囲気が2mixのグルーヴを左右することが時たまある。オケを渡してBIKKEさんが作ってきたラップが”見つけた 見つけた ビニ本なう” かの有名な ”ギビラウェギビラウェギビラウェナウ”へのオマージュだった時に僕はこの裸recが報われたと思った。BIKKEさんもコレでダメならもう何も出ねえと思ってたらしい。

16.勝手に危ないラップ道場 feat.DARTHREIDER
ダースさんと打ち合わせして、ダースさん得意の和物のネタをいくつか送ってもらってそれをバンドで演奏しましょう。という趣旨になった。もらったネタは山口百恵とかの大物。”これ有名曲すぎてこのまま演奏してもアウトじゃねーか?” てのと ”楽曲テーマの修行感” を考えた上で僕の出した結論は DrとBassとfluteのみでやる。いくつかの大ネタの元曲をそのまま弾いてるのだがもはや単音楽器しかないので新曲にしか聞こえない。はず。ただ意味のない空手感や閻魔感を出すことには成功したと思っている。タカシがまじで大変そうだった。

17.S.F.M.F
兄のテーマソング。シングルファザーマザーファッカー。リンプビズキットは嫌いじゃないのだ。WWEのアンダーテイカーの入場曲をやってた頃から割と好き。JayZとのコラボも含め。歌詞のテーマからしてリンプ的ミクスチャーになったのは必然。多分一番悩まず一瞬でREC終わったはず。

18.interlude by Ryoji
THE SOUL KLAXONという僕のアメリカンロックをやるバンドが別であります。そこでやっていたインスト曲です。録音や演奏自体もこれはクラクションのものを使っています。

19.本当は歌いたいよ
エアロスミスというバンドがいる。僕は本当に大好き。各所でスティーブンタイラーは現存する中で最高峰のソウルシンガーだと豪語している。エアロの初期のアルバムでToys in the attackという名盤がある。この中の一曲はhiphopの代表作といわれるお馴染みの曲で使われている。80年代以降ボロクソだったエアロスミスの復活の引き金になったとも言われている。僕はそんなアルバムのなかでも一際好きな曲がある。”You See Me Crying” 悲壮感が漂いながらもこのロックンロールバンドの骨太さとSタイラーの屈強なvo能力が演奏することで真正面を向いているバラードだ。たのしいことばかりありますように の最後を飾る 歌いたいよ だが、なんというか、もはや You See Me Cryingだ。使っても盗用もしていない 僕らが酷似したフレーズを弾いているだけなので問題はないが、それでもどうしたって You See Me Crying であろうコレは。いつか誰か有識者に叱られるような事があれば真っ先に頭を下げて”僕一人の責任です”と言おうと思っている。