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素晴らしい音楽体験

二年ぶりのテデスキトラックスバンドの来日公演
今回は2公演いくのだか、その初日を観た。
素晴らしかった。
そこにある全ての音が素晴らしく、感動する。
デレクトラックスの真摯な音楽への姿勢をまじまじと観た。
そう、やはり出来れば音楽に携わるものとして
与えるものも
受け取るものも
音楽でありたい。
付随するはずの何かに付随してしまった形で音をきくのではなく
音楽のみをやりとりしたい
やはりデレクという卓越したプレイヤーは
とてもクリーンな気持ちで音楽と向き合わせてくれる特別な存在であった。
しかし、それでいうと
昨今の
パクリ騒動や
ゴーストライター騒動
真偽、真意ではなく
その音楽をさておきな所がやはり残念だ
あなたが良いと感動したのは音楽なのだ
それを誰が作っているかで
後から音楽の価値が変わることなどありえない。
価値も関係性も
音と人の間にしかないのだ
人と人の間にはないのだ
もし人と人の間に価値を感じるのであればきっとそれは音楽の価値ではない
少なくとも僕はそう願う
脱線したが、しかしデレクのプレイはいまだ全盛期のまま衰えない
一音目のMADE UP MINDのリフで
無条件に発熱し涙が出る
ゲストのドイルブラムホールの登場(あまり湧かなかったが)もものともせず、一刀両断する。
まがりなりにもクラプトンバンドのギタリストとして名を馳せる実力者を
当たり前のように弾きのめす。
それほどまでに圧倒的であり凄まじいプレイだった。
お待ちかねのMidnight in Harlemのギターソロにも満足で、
毎度、あのトップE音にいかに辿り着くかが本人達も焦点になってるはずなのだが
それでいえば今日のは何度も焦らされた挙句、バンド全体でダメ押しの16分ユニゾンしてからのトップEで
おれの聞いた史上でもかなり美しい経路だった。
アンコールは、まさかの
愛聴していた
ハービーハンコックとのコラボ盤収録のSpaceCaptain
スーザンの音域にバチっとはまったアレンジは、デレクの影に隠れた彼女の凄まじい歌唱力に終始圧倒されノックアウト。
歌の音圧をあそこまで感じたのは初だ。
とにかく週明けにAXでもう一度見れることを幸運に思う。
今まさにピークの天才を見る行為は
あの時ジミヘンを見ていた、マイルスを見ていた先人のみ持つ価値に匹敵するであろう。
長くなった。
最後に時事ネタだが一言
今回ほど東京都民じゃなくてよかったと思ったことはない
都知事選
あんなものに巻き込まれて、自分の哲学と向き合わされるなんて、
不毛で最悪の状況だと俺は思う。
以上